山田宗樹さんの「代体」を読みました。
近未来SF小説というますか
そんな感じです。
記憶と自我、意識と身体
何層にも複雑に織りなされる巧妙な世界。
内容はさておき。
小説を開くとそこにあるのは、文字。
文字だけ。
それは言葉の列です。
ある作家は
「自分の仕事は所詮言葉を並べ替えているだけに過ぎない」
と書いてましたが、まさに。
その単なる言葉の列が成す世界が
壮大であればあるほど
その言葉の列が私の思想や感情を
動かせば動かすほど
言葉の力、その果てしなさを確認します。
かたや、実生活では
コミュニケーションにミスれば
言葉なんて本当不毛、災いの種でしかない。
って落ち込んで
そんな時にですね。
こんな壮大な世界観の小説に出逢えるとですね。
勇気が湧きます。
言葉で伝えられることは、こんなにもある
言葉にしてみよう、きっと伝わる
と思えるのです。
実生活で追いつめられた時に
本読んでるってなんか、バカにしてるみたいですが。
違うんですよ
ひなびたやる気を充電してるんです読書で。