玄米コーヒー
- 若林美緒
- 2024年10月19日
- 読了時間: 2分
若林さんちで民衆の歌が流行っています。
娘が学校の合唱祭で歌うそうで
毎日ふんふん歌っているんですが
求心力のあるメロディーなので
次々ひとに伝染し
ひとりの時もで歌ってしまいます。
レ・ミゼラブルは劇中も名曲揃いで
吹奏楽でも何度も演奏したことがありますが
今回、民衆の歌を娘が日本語歌詞で歌っており
歌詞を初めて知りました。
悔いはしないな、たとえ倒れても
流す血潮が潤す祖国を
屍越えて拓け、明日のフランス
何度聞いても、苦しい、歌。
さて
お友達のピアノを聴きに行ってきました。
お友達のピアノは連弾
ふたりでひとつのピアノを弾くやつです。
ひとつのピアノに手が4つ乗るわけで
ときにパワフルだったり、掛け合いが楽しかったりします
並んで座って、お互いの呼吸や体の力の入れ方なんかから
体内に流れる音楽を察し合っているのかしら
いつも息の合った気持ち良い演奏を聞かせてくれます
掛け合いって楽しいなぁと
この頃、切に思っていて
楽団を休団している身としては
合奏がとても恋しいわけで
音楽の中では
自分以外に他者がいることが
他者がいてこそおもしろい!と
心から思えるのに
実世界ではそうとも言い切れないことがあるのよ
と帰り道に娘と話して
「音楽は楽譜があるからじゃない?」
ああそうかも
それぞれの役割がはっきり決まっていて
こうすればこうなるよっていうことが
楽譜としてある程度示されているもんね
夕飯に使おうと思っていたウィンナーを
「食べてしまいました」というLINEが入ってきても
それは楽譜に書いていないし
気持ちの良いフィナーレに向けた私の返信も楽譜にはない
美しき予定調和とは違うのです
それは他者のいる愉快な世界で生きているゆえに起こることで
仕方なし、喜ばしい活気。
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