隔離家は若林の書斎でもあるため
若林の本棚があります
木材や森林、建築やアート
その辺りの書籍と雑誌
それと
おびただしい量の、パンフレット類
それを閉じたファイルの数!
ああああああ
それ必要なの?
時に勇気を持って尋ねてみるんですが
必要なんだそうです。
物を保管するにも
「管理料」が掛かっているのよ
つまり私の手間賃ね。
といつも言うんですけど
それにも勝る価値のようです。
それに紛れて数冊の文庫
若林が学生時代に読んだらしい星新一
それに混じって
え?
目を疑う
え?
ドストエフスキー。
日頃読書しない人の本棚から
通常出てこないであろうこの分野。
これは歓迎っ♪
村上春樹や平野啓一郎や
あらゆる作品の中で出てくるんです。
そのうち読まねばと思っていた
ドストエフスキー。
本当は
「カラマーゾフ兄弟」がよかったけど
うちにあったのは
お手軽な厚さの「白夜」
町の小さな図書館も
ぎりぎりまで開館していてくれて
とてもありがたかったのですが
いよいよ閉館になったので
これは嬉しい発掘。
若林に聞くと
高校時代の課題図書だったそうで
「おもしろかったよ」だそうで。
しかし
読み進めるごとに募る不審
これは「おもしろい」っていう類じゃない。
若林に確認すると
「え?主人公が虫になる話でしょ?」
何か違う話と混同したようです。
主人公は虫にはならないし
まどろっこしい男女の茶番、まさに茶番。
課題図書だったというのも
怪しいな、これが課題だったら
私はやだー
さて次は
同じく若林の本棚にあった
「ダヴィンチコード」です。