人員革命
- 若林美緒
- 2020年9月29日
- 読了時間: 2分
なんだかんだ
新しい風がびゅーびゅー吹き込んでいます
スナンタ製作所。
夏から、ちょこっとだけ
アルバイトさんが入っています。
その風にのかって
なぜか夫人も工房に入るようになりました。
なかなかわかってもらえないのですが
これは大変な革命です。
長年、私は工房に入るべきではないと思っていて。
若林を見ている限り
作ったものは皆かわいくなるようだし
例えば展示とかコンペの時に
あああれも、これも
ああああこれも、それも
ってやってたら、とっちらけちゃうわけで。
「これは要りません」
「これは売れません」
と言える客観視点を私はもってなくちゃいけない
とか思い込んでいて。
むしろ、どちらかというと
若林が工房に入っているのだから
私は入る必要がなく
その外にある膨大な「その他の仕事」を担当してきたのです。
だって、私まで工房に入ったら
「その他の仕事」は誰がすんのよ。
と思ってました。
ただでさえ、我が家はほぼ徹底した分業制で
仕事→若林、家事子育て→夫人
私に製作に手を出す隙なんてなかったのです。
そう思ってたんですが
今回のアルバイトさんの登場で、ふと
「私も一緒に工房に入ろっかな。」っと急に。
若林も当然、「え」ってなるんですが
人手が足りてないので、歓迎いただき。
いやなんでどうして
長年出来なかったこと、眼中にもなかったことが
今できてしまったのだろう。
ひとつはもちろん
子どもが大きくなってくれたということですが
あとは多分
私がだいぶ素直な人になってきた、のかもしれず。
悪くない感じです。
時間をかけて遠回りをして
一番しっくりくる場所が
なぁんだ、ここだったのぉ?という感じもしていて
ああ、人生折り返すってこんな感じか。
と思ったりします。
そして、当然
「その他の仕事」と家事子育てが
一部はみ出ちゃうわけですが
それを若林も負ってくれたりして。
共有、アンド共有。
分業よりも一見、効率は悪そうですが
総合的には、分かり合える範囲が広がって
それは結構乙な策のような気が
今はしています。
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