タイヤが本気を出せばパンクはしない
今日は3月11日
8年前のこの時
私たちは福島の山の中で暮らしていて
私自身は、峠の下に出掛けていて
この時を迎えました。
待っても余震が収まる気配がないので
意を決して帰路につくのですが
辿り着きたい我家、山の上ですから
一本道の峠を20分程上る他なく
峠の状況などは一切わからないけれど
帰りたい、帰らなくちゃ。
峠の入口でしばらく張ると
一台の車が降りて来て
車が通れるらしいことがわかり。
途中で死ぬか、死なないか。
それは、わかんない。
やってみないとわからない。
でもやるしかない、帰るしかない。
峠に向かって発進したすぐ先に
普段ならあり得ない地割れの段差がありました。
それを躊躇なく踏み越えたあの時の私は
もう狂っていた、と思い返します。
私を一変させた、世界の割れ目
この日この時。
毎年この日のこの時刻が近づくと
あの日踏み越えた地割れを思い出します。
とうに踏み越えた割れ目が
どんどん遠くなっていっているはずなのに
今年は町のサイレンを聞いて胸がいっぱいです。
なんだよー
もー
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